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多発性硬化症とは

多発性硬化症(MS)とは、髄鞘に炎症を生じ、視力の悪化や運動障害、麻痺などを生じる病気です。日本では10万人に3~5人の割合で発症するとされており、人種・性別によって発症率の差が確認されています(白人・女性に多い)。発病年齢は30歳前後が多く、高齢者や小児が発症する例はほとんどありません。

多発性硬化症(MS)を発病する原因はまだ特定されていませんが、免疫機能の異常によって生じるという説が有力視されています。また、人種による発病率の差から、遺伝的な要因を指摘する声もあります。一部に環境的な要因を示すデータもありますが、この病気が他人に感染したという例は過去に一度も報告されていません。よって、ウィルス説は否定されています。ちなみに、遺伝性を示す例は多発性硬化症全体の1パーセント程度だといわれています。

多発性硬化症(MS)は急性に発病するケースが多いといわれています。ただし、症状には個人差が大きく、経過も症例によって異なります。再発を繰り返しながら次第に症状が悪化していくケースもあれば、良好な状態を10年以上維持できる患者さんもいます。一方では、再発後に急速に状態が悪化し、寝たきりとなってしまう例もあるので、経過観察は慎重に行なう必要があります。

治療に際しては、症状に応じて数種類の薬物が使い分けられるケースが多いようです。残念ながら、薬物療法も含めて現在のところは根本的な治療法が発見されていません。適時、医師の診断、治療、指導を受けながら、根気よく「病と付き合う」姿勢が求められます。

多発性硬化症の症状

多発性硬化症(MS)の主な症状としては、視力障害、手や足の痺れ、歩行障害などが挙げられます。いずれも急に発症するケースが多く、再発を繰り返す点に大きな特徴があります。ただ、症状には個人差もあるため、一概に病気の進行や予後を断定することはできません。また、病巣の部位によっても症状が左右されます。自覚できる症状は再発と解消を繰り返す例が多く、慢性的に進行していくこともあれば、徐々に良化していく可能性もあります。いずれの場合も、数ヶ月から数年という長期にわたって治療が必要となります。

症状を悪化・再発させる原因としては、インフルエンザなどの感染症、発熱などが挙げられます。また、気温の変化や気候、熱いシャワーなどが原因となることもあるようです。多発性硬化症は治療が困難な難病ではありますが、患者の約20パーセントには病気の進行が見られないといわれています。急速に症状が悪化するケースは稀ですが、中には重度の障害や死に至る事例も存在します。

初期の症状としては、チクチクと刺されるような感覚、痛み、しびれ、痒み、焼けつくような違和感が挙げられます。複数の部位に同時に症状があらわれることが多く、強い疲労感を伴う例が多いようです。心理的な症状として、躁鬱状態、判断力の低下や記憶障害を起こす患者さんもいます。視覚にだけ症状があらわれるケースもあって、部分的な失明、物が二重に見える、めまい、目の痛みなどを訴える例もあるようです。

多発性硬化症の診断

多発性硬化症(MS)にはいくつかの診断方法があります。まず髄液検査においては、症状の悪化によって炎症が見られます。また、細胞数や総タンパクの増加によって、病気の進行をある程度把握することができるといわれています。検査方法としてはMRIが有効で、自覚症状のないケースでも多発性硬化症(MS)の病巣を発見することが可能です。神経に刺激を与えて、その刺激が脳に伝達されるまでのスピードを調べる誘発電位という検査も実践されています。多発性硬化症(MS)を発症している場合は、視神経や脊髄において異常が検出されます。

診断基準としては、中枢神経に二つ以上の病巣が認められること、症状が再発、良化を繰り返していること、他の疾患の可能性を排除できること、などが挙げられます。症状については、患者の自己申告によるところも大きいので、診察の際は医師とのコミュニケーションが重要になります。特に自覚症状については、痛み、しびれなどの違和感、疲労感に至るまで、詳細な問診が欠かせません。また、医師の側としては患者の話し方や他覚症状(患者が気づかない症状)に気を配る必要があります。

多発性硬化症(MS)は初診で見逃されることも多く、診断の難しい病気に数えられます。発見が遅れるとそれだけ治療も遅れ、結果として予後に悪影響が及ぶ可能性もありますから、多発性硬化症(MS)が疑われるケースについては慎重な診断が求められます。万が一、自覚症状があらわれた場合は、できるだけ早く神経内科で診察を受けてください。

多発性硬化症と予後

多発性硬化症(MS)は良化、再発を繰り返しながら慢性的に経過するケースが多いといわれています。ただ、予後には個人差があるので、慢性的に徐々に症状が悪化していく例もあれば、逆に症状が軽くなっていく例も少なくありません。傾向としては、若い患者さんほど再発の頻度が多く(罹患のピークは30歳頃)、加齢によって少しずつ回数は減っていきます。ただし、中には急激に症状が悪化して寝たきりになるケースもあるため、慎重な経過観察が必要となります。

多発性硬化症(MS)は予後を立てるのが難しい病気だといわれています。よく見られるケースは、発病後数日~数週間で症状のピークを迎え、その後ゆっくりと良化していくタイプです。障害を残さずに症状が治まる例も多いのですが、中には運動麻痺、視力障害、排尿障害を起こす場合もあります。こうした障害が残った場合については、補助器具の使用やリハビリが推奨されています。平均的な再発間隔は年に1回~2回程度ですが、数年に一度のケースや、何十年も症状が見られない事例も報告されています。

多発性硬化症(MS)の予後は、生活習慣に少なからず影響を受けると考えられています。特に疲労やストレス、感染症が再発の引き金となってしまう可能性が高いので、患者さんは十分な健康管理を行なわなくてはなりません。女性については出産後に再発が増える傾向にあるため、育児の負担・ストレスに注意が必要です。生命予後については、多発性硬化症(MS)による大きな影響は報告されていません。

ブログで情報収集

多発性硬化症(MS)の情報を集める手段としては、ブログが有効です。特に、闘病中の患者さんの体験記などは得るところも大きいでしょう。自分でブログを開設すれば、医師などの専門家も含め、多くの人々からアドバイスを受けることもできます。また、患者同士の交流の場としてもブログは有効に活用されているようです。

しかし、ブログの情報にはいくつか注意すべきポイントもあります。基本的に、記載されている情報は玉石混交であり、あくまで個人の意見に基づくものが大半のようです。例えば、多発性硬化症(MS)は症状に個人差が大きい病気ですから、例えばブログで効果的だと紹介されていた治療法が、必ずしも万人に効果を発揮するとは限りません。より精度の高い情報を求めるのであれば、やはり公的な医療機関、自治体などのホームページを参考にした方が良いでしょう。

また、中にはブログの体裁をとりながら、アフィリエイトなど商用に利用されているケースもあります。しきりにサプリメントの利用を勧めているブログなどをたまに見かけますが、こうしたサイトはほぼ間違いなく商用目的のブログと考えられます。一部に悪徳業者の存在も報告されていますから、詐欺などの被害には十分にご注意ください。

以上の点を踏まえて参考にするなら、ブログの情報は大いに役立ちます。ブログに加えて、書籍などの情報も有効に活用しましょう。多発性硬化症(MS)のような難病には様々な考え方、治療方針、知見が存在するので、患者自身が積極的に情報を収集しようとする姿勢は大切です。

多発性硬化症友の会

多発性硬化症友の会とは、1984年に発足した多発性硬化症患者とその家族のためのNPO(非営利団体)です。全国に支部が存在し、各種の相談を受け付けたり、説明会を開催したりと、積極的な活動が行なわれています。年会費は2,500円で、会の運営費は会費と寄付によって賄われています。多発性硬化症に関する情報、そして悩みを共有することを目的として運営されている団体であり、様々な形で闘病生活をサポートすべく活動しています。ネット上には自由に書き込みの可能な掲示板なども用意されているので、興味のある方は覗いてみてはいかがでしょうか。

定期的に発行される会報には、多発性硬化症(MS)の治療・研究について、最前線の情報が記載されています。最新の治療法なども積極的に紹介されているので、ぜひ参考に購読してみましょう。総会などの催しでは、会員同士のコミュニケーションが密に行なわれています。難病治療においては、患者やその家族の交流が精神衛生上に好ましい影響を与えるとされており、これらの催しは憩いの場として大いに活用されているようです。

医療機関との連携も大きな魅力であり、情報収集の場としても非常に有効です。友の会を通じてアクセスすれば、海外の情報も含めて、より新しく、より精度の高い情報に触れる機会が増えることでしょう。非会員であっても相談などは無料で受け付けてもらえるので、もし気になる点があれば、まず問い合わせてみましょう。

【総院長 二宮診療スケジュール】

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